![]() | ![]() 写真提供:飯村淳志 |
![]() | |
![]() 『ライチョウ』は特殊化した高山帯にしか住めない鳥で、天然記念物や絶滅危惧種にも指定されています。平均寿命は3.8才。ガンコウランやクロマメノキ、コケモモなどを食べ、天敵はキツネやテン、オコジョなど。名前の通り、雷雨の時によく見かける事ができます。 ![]() 私は元々マダガスカルに生息しているレムール類(キツネザル類)の遺伝学を研究していたのですが、ずっと高山帯で仕事がしたいと思っていて、そんな時選んだのがライチョウでした。 ![]() アホな所が好きです(笑)。多分、食用にされることがなかったからだと思いますが、登山客の足元まで平気で近付いて来る。これは日本だけだと思いますが。 ![]() 白馬乗鞍、立山と、もう1山。これは毎年違う山を選んで、活動しています。主には観察のみ。ライチョウは、高山帯の涼しい所でしか生息できない種なので、その地域が減ってしまえば生きていられなくなります。環境の変化に伴い、これからどう変化していくか見極めるためのデータの収集が私の主な仕事です。データ収集自体まだ始ったばかり。でも今のこの努力が後々役に立つ。夏も冬も含めて、年間100日以上は高山帯生活ですよ(笑)。 |
![]() | 私がしている事は観察し、記録する事だけですが、自然に入る時には出来るだけ自然に影響を与えないよう心掛けたいですね。特別な事ではなく、各々が知識を増やす事が、環境を守って行く事につながるのだと思います。 ライチョウのマニア 有限責任中間法人・山岳環境研究所の 肴倉孝明さん |
ちょっとお勉強【ライチョウ】 日本でよく耳にするライチョウとは、キジ目ライチョウ科の『ニホンライチョウ』の事。“ライチョウ”とよばれる種の鳥自体は、世界的に見ればさほど珍しくはなく、ヨーロッパなどでは、食用としている所もあるのだとか。でも、日本生息が確認されているのは、北海道と高山帯の一部にのみ。中でも高山帯に生息する仲間が『ニホンライチョウ』なんだって。そして北海道に生息するのが『エゾライチョウ』。『ニホンライチョウ』は、本来北極圏のみに生息しているはずで、日本の高山帯に生息しているものは氷河期に取り残されたものの生き残りなんだとか。 | |
| |
![]() |
![]() この辺では、6月頃北上して来て産卵、7月20日頃に羽化、夏には標高2,000mくらいの高原でも見かける事ができる、大型のキレイなチョウです。平均寿命は長く、3ヶ月とも。長生きなチョウでは6ヶ月生きたと言う例も。秋口、9月中旬にはまた北アルプスを越えて西へ渡ったり、南へ南下して行きます。また、18℃〜23℃程の気温を好み、夏に猿倉のバス停に1時間程いれば、必ずと言っていい程見かける事が出来ます。飛び方がふわっと優雅ですよ。 | ![]() 写真提供:西川尚実 |
![]() 下の息子が白馬北小学校5年生の時の、担任の先生との出会いがきっかけです。今では毎年秋になると、その先生が小学校に植えたフジバカマに、アサギマダラが飛来していますよ。 ![]() まだまだ疑問だらけ、“渡り”にしても、鮭のように本能で渡るという説あり、引率する長老がいるって説まである(笑)。そこも魅力の一つと思います。また、マーキング調査などを通じ、全国の方々と知り合いになれるのも楽しいです。 ![]() 一番はマーキングして観測!インターネットの掲示板やメーリングリストなどを通じて情報を貰い、沖縄や台湾まで追い掛けて行った事もありますよ。 |
![]() | なぜか、白くて動くものに寄って来ます。頭に巻いたタオルなど大好きです(笑)。塗装の仕事中、ホースの水に飛び込んで来てびっくりする事もありましたよ。 アサギマダラのマニア 西川塗装の西川尚実さん |
ちょっとお勉強【アサギマダラ】 チョウ目、タテハチョウ科、アサギマダラ属の大形のチョウ。開いた状態で10cm程にもなる。濃茶色地に青白い斑紋(浅葱色?)があり、斑紋部分は半透明。胴体もまだら模様になっている。あまりはばたかずにふわふわと優雅に飛ぶ。また、グライダーのように滑空して、何と数百kmも移動することもあるのだとか。 | |
|